第86話 謎の少女の正体は?(10)
己の座る腰と膝に力が入り。胡亥(こがい)が己の可愛い。と、言うよりも?
少女、胡亥(こがい)が持つヒップは、JKの少女が持つ物ではなく。大人の淑女達が持つような優艶なプリプリと振られるヒップの侵略行為を。我に返った籍は、己の膝で耐え忍び、防いで見せるのだ。
「ちょっと待てよ。胡亥(こがい)~。お前は~。一体何をしているのだ~」と。
籍は少々声を荒々しく不満や諫めを漏らしながら。
「うぅ~ん、いいでは、ないですか~。籍~。ちゃんとわらわの座るスペースを開けなさい……。ほらほら、早く~」と。
胡亥(こがい)は、己の下知を了承しない籍へと不満。それも? 大変に甘え声色……。
それこそ? 籍の正面に座る健司の脳内が蕩けてしまうくらいの、甘くて官能的声音で不満を漏らす。
「だめだ! 胡亥(こがい)! 自分で座る椅子は、自分で用意をしろ! 俺の席や膝の上はだめだ! わかったな? 胡亥(こがい)」と。
いくら学園内のアイドルの一人、異国のお姫さまの申し出でもあったとしても、日の本の男児籍は許さない。許さないのだと。だって彼の膝は、籍の家の女性達の物だから。彼は安易に他の女性。他人が甘え座ることを許さなし。拒否してみせるのだ。
まあ、それぐらい。彼の妃達二人は、主さまに使え、尽くしているのだから致し方がない。なのだよ。
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