第12話 女同士の対面……(1)
「姉さん、お休みなさい……」
「はい、はい、お休みなさい。伯……」
リビングのソファーの上で、こちらに美しい背やお尻が丸見えになるようなスケスケ妖艶なネグリジェを、天女の羽衣の如く羽織ながら引き締まったお尻のショーツ姿を官能的に曝け出しながら横になり。夜のドラマを聴写。堪能をしながら楽しむ姉の【梁】に対して【拍】は、夜のお休みの挨拶を丁寧にするのだよ。
それもこんなことを自身の脳裏で思いながら。
「(姉さんは、本当にいい齢をしているおばさん……。籍と言う高校生の息子もいるのに……。何~? あのスケスケのネグリジェ! ブラジャーすらつけていないし。下に履いているショーツだって真っ赤! それもスケスケの派手な下着を着衣して一体何を考えているのかしら? 姉さんの子供は男の子の上に、籍は今が思春期なのに……。自身の母親があんな派手な下着を着衣しているとわかると、怪訝しい表情をしながら嫌悪感を募らせるだけなのに。一体何を考えているのかしら、姉さんは……。本当に最低……)」
まあ、こんな感じで長々と拍は、自身の実姉である梁の背──。
高校生の息子が到底いるようには見えない若々しく妖艶な下着を着衣して、女性の色香。フェロモンという奴を体内から醸し出し、撒き散らしている梁のことを怪訝しい表情──。自身の目を細めながら侮り、蔑みながら……。
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