北村くーん

今日の朝ご飯はパンやのマンマルにしようか、カフェくじらの弁当にしようか。

よし、お弁当にしよう。

マンマルを通り過ぎて、路地に入っていって、くじらの前に行くと、看板に弁当680円と書いてあった。いつもは620円だ。

やーめた。

来た道を戻って、路地の道と大通りの道の交差点手前、建物の影の歩道から、ランドセルを背負った男の子がピョン!とでてきた。笑顔の男の子は僕の後ろ向こうを見ながら「北村くーん」と言った。

はて?人、歩いてたか?

ふりかえってみると、誰もいなかった。

ん?

もう一回、男の子を見ると、まだ笑顔で向こうを見ていた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る