カクヨムのあなたへ
私はあなたの顔を知りません
街ですれ違っても、気付くことは無いでしょう
けれど私は知っています
心が震えるようなあなたの言葉を
沁み入るようなあなたの優しさを
私はあなたの名前を知りません
これは宛先の無い、あなたへの手紙
けれど私は願うのです
届くはずの無い想いが、届きますように
クリック一つで消し飛ぶような
儚い関係ですけれど
あなたが笑うと嬉しくて
あなたの涙に誘われて
あなたの今日をなぞらえて
あなたの明日に想いを馳せる
無限に広がる電波の海で
あなたに巡り会えたのも
ひとつの小さな奇跡でしょう?
だからせめて、片隅で
あなたのために祈らせて
世界はいつも不条理で
泣きたくなるほど理不尽で
神様なんかいないって
呟きたくもなるけれど
ひたむきなあなたの輝きを
見ている誰かはいるよって
あなたの言葉の温もりを
あなたがくれた優しさを
そのまま、あなたに届けたい
ひとり俯く傍らに
見えない天使が寄り添って
そっとあなたの手を握り
優しくあなたの肩を抱く
あなたの自由を願うから
どうか、あなたの心のままに
それでも、せめて片隅で
精一杯の祈りを込めて
***
カクヨムの世界は不思議です。
見ず知らずの方ですのに、ね。
バーチャルな世界でも人付合いが得意でない私。カクヨムでの皆さまとの出会いには、ただ感謝です。
勝手ながら、皆さまの幸せを願ってしまいます。
そんなカクヨムで出会った、ある方へのお手紙。
迷いながらも、書いてしまいました。
独りよがりですけどね。
片隅で、こっそり。
また、あなたに会えますように。
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