其の伍 「虎の威を借る」{怖}

絶対皆さん感じたことあると思うんですが、背中に視線を感じたり、視界の端になんか写ったように感じたことってありませんか?

僕は最近はあんまりないんですが、毎日それ感じてたんです。


いわゆる、"見える"友人によるとそれは一応”見えてる”扱いらしくって「結構身近にいるんだなー」なんて思ってました。それで嫌な思いしたことなんてないもんだから、少し見えなくなってたときには残念だなんて思ったこともありました。


で、「最近あんまりないんだよなー」なんてその友人に話したら、引きつった顔で「そらそうだわ」って言われたんです。よくわからんかったので、「どういうこと?」って聞いたら「家帰ったら鏡見ろよ」と言われました。古い友人だとしてもひどい言いようです。

まあ鏡見ましたよ。でも何もなかったので、「顔がひどいってことか、、、」って落ち込んでから寝ました。


数日後に電話があってその友人が事故ったって言われました。病院に見舞いに行ったときに、エントランスのガラスに一瞬仔猫が写ったように見えました。


友人のいる4人部屋に行くと、友人の向かいのベッドのおじいさんが急に叫び始めたんです。


「うあぁぁぁああ!やめてくれ!悪かった!儂が悪かったから!許してくれぇぇ!」

って感じでした。すごくビックリしてすぐに帰りました。


数日後、退院してきた友人にそのおじいさんが亡くなったと言われました。持病の急激な悪化が原因だそうで、もうすぐ治る筈だったそうだと言っていました。

その後にぼそっと

「お前の後ろな、でっかい猫とか虎みたいなのがいた」

って真剣な顔で言い、

「あいつら、多分あのじいさん連れってったんだろうな」

とも言っていました。


そこから先はよく分かりませんでしたし、後日談もありませんが、あのおじいさんの悲痛な叫び声が頭に残って離れませんので書かせていただきました。

読みにくい文章ですみませんでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る