だいすき

気持ちの奥までのぞいてみたら

だいすきしかなかったので

正体をごまかすのはもうやめた


恋をしている


あなたの何にこんなに惹かれているのか

自分でも、もうよくわからない


はじめて想う気持ちばかりが湧いてくる


はじめて知ることが多すぎて


恋とはなんて身勝手な幸せだろうと

噛みしめる


あなたになにかひとつは勝ちたいと

届きたいと強く思う私がいることだけは

不統一な気持ちの中で群を抜いている



恋心が邪魔をしてあなたが見えないなんて

苦痛に歪む眉すらいとおしい


恋をしている


勘違いなのかと考えてみるけど

どうしても湧いてくるこんな気持ち


だいすきだなんてきっと

未来永劫、あなたに言えないけど


分かれ道がもうすぐそこのこんな夜更けに

やっぱり身勝手な私があなたを想う


雲の流れのような毎日の心の中

すべてが私のものだから

あなたがそれを教えてくれたんだ


だいすきなんて、きっとひとつだ








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