家出少女
サタナエル
決別
あたしはお母さんと喧嘩した。
「あんたなんか出ていきなさい」
「あんたのその不満そうな顔見てると嫌気が差すわ」
あたしだってお母さんの顔なんか見たくない。
自分勝手でバカな人。
あたしのほうがバカなのかもしれない。
相談相手もいない。
とても苦しい。お母さんの隣にいたくない。
あたしはイライラしていた。
全てどうでもよくなった。
もうお母さんには何も話せない。
魔法の事も試験の事も馬鹿馬鹿しい。
あたしは自由に魔法使いとして生きたい。
だから家出した。
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