三題噺「緑色」「影」「いけにえ」
「いやあああ」
王城の中に悲鳴が響き渡る。緑色の影がいけにえになった人を呑み込み、そして消えていく。いけにえの姿とともに。
この国では毎年何十名ものいけにえをこうやって緑色の影に飲み込ませてきた。なぜこの行為を行っているのかはもう誰にも判らない。
「…………あい、これで今年の転生必要数確保っすー。イケニエノギシキしゅーりょー(笑)」
「そう。今年もまあまあ集まったわね。じゃあこいつらを現代世界、私達の方向にジャンプさせるわよ。今年も頑張ってもらわないとね」
――こいつらは、転生チートの勇者様の候補者なんだから――
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