「ツァラトゥストラはかく語りき」菊地徳三郎 様
8作目の感想は 菊地徳三郎 様の「ツァラトゥストラはかく語りき」です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890682735
昨晩からずっと朝方まで読んで、それから午前中ずっと読んで完読しました。
面白かったです。本当に。
単なる哲学的、殺人事件の解明だと思ったら、全然違いました。
謎解き役の警察の浩平と桜のコンビ。この二人のやりとりで明かされていくニーチェの生涯、教え、考え。
コミカルなやりとりのおかげで、すんなりと理解できました。
哲学は難しいし、ああ、小難しいのだろうなと思ったイメージを見事に覆してくださいました。
確かに内容は哲学的ですが、哲学に素人でウェブ小説を読み慣れている私にも理解できるレベルで頭に入りやすかったです。
難しく書くより、簡単に書くほうが難しいと思うのですよね。本当。
被害者、容疑者の過去、性格、すべてが本当ずっしりきました。それぞれの悩みが本当に真に迫って書かれてました。時折泣いてしまったり、心にぐさりと刺さりました。
社会の弱者に対して、最初は俗物と切り捨てる感じのイメージだったのですが、全然違って逆に弱者救済のためにこの計画に加担したのかなと。
社会の闇に光を当てながら、本当によく書ききったなあと感嘆の思いでいっぱいです。
最後の最後まで目を離せない、素晴らしい話でした。
今回企画にご参加いただきありがとうございました。
次の感想は泥んことかげ 様の「死亡フラグしか立てない人達」です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます