起きたらモブキャラってそりゃないよ

ルナ

第1話

小さい頃からゲームが好きだった。

乙女ゲームの王子様に恋して、助けられて

なんとかしんどい現実を生きていた。


顔は中の下

コミュニケーションは普通に取れるけど

真面目過ぎる性格が災いしてか

彼氏いない歴=年齢


母親は最近お見合い話をしてきたし

会社の同僚は寿退社で気づけば残ったのは私だけ。


独り身だと思われてるからか

それとも真面目で優秀だからか残業を頼まれることもしばしば。


32歳 独身女性 趣味 乙女ゲーム 処女


痛々しい自分にため息が出る。


残業を終え、フラフラになりながら帰宅


疲れた!!!


ベッドにダイブしそのまま眠りについた。



産まれました!!

可愛い女の子ですよ!


エーミル本当によくやった!!


貫禄のある男性が笑顔で私を抱き上げる


私は状況がわからず声をだすが耳に入るのは

赤ちゃんの泣き声のみ。


ぎゃー。ぎゃー。(どうなってるの!?)


これは夢!?


いや夢でなければおかしい。


だって私は32歳のおばさんのはずなのに

赤ちゃんになってるし

両親風の方達はどう見ても日本人じゃない


そのうち目が覚めるはず。


この時はまだこの世界について

そう楽観的に考えていたのだ。


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