#023 「店長に呆れた話」
北大路くんが昔勤めていたコンビニには、物凄く面倒くさい店長さんがいました。
先輩風を吹かしたがる性格まではまだ許せるとして―― ことあるごとにオヤジギャグを連発し、それにリアクションを返さないと不機嫌になってしまう人だったそうです。
ある日、シフトの時間に北大路くんが店に入ると、店長がいつになくニコニコ顔だったので、「うわ、何かの前振りだ」と 出勤早々、イヤーな気分になりました。
しかし、二人きりの職場です。彼は社交辞令として「店長、今日はえらくご機嫌ですね」と声をかけました。
「え、わかるぅ? 今日はとっても愉快な気持ちなんだよね。愉快、愉快。ダイヤモンド☆ユカイ。 うぷぷー!!」
店長はそのダジャレがいたく気に入ったらしく、北大路くんはその日の仕事中、20回以上も「ダイヤモンド☆ユカイ」を聞かされました。
店を辞める覚悟が決まったといいます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます