#014 「ワラジムシの話」

 下塚さんは小さい頃 絵に描いたような昆虫少年だったそうですが、あるとき お祖父さんから、「ダンゴムシには触ってもいいけど、ワラジムシは毒があるから絶対に触るな」と注意を受けたことがあったそうです。


「ワラジムシに触ると、履いている草鞋わらじをダメにされてしまうからな。絶対に触ってはイカン。いいか、わかったな?」


 草鞋なんて履いたこともないし、そもそもその能力は毒の次元を超えているのではないかと思ったけれど、いちおう 言いつけは守ったそうです。

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