第55話 テレビの取材を受ける昴

昴は空港に着いた。手続きをして、飛行機に

乗る。初めて正式な形でイギリスに

向かう昴。滞在時間は一週間だ。


しかも、今回はライブをしに行く事にも

なっている。ライブハウスMISERYの

店員、シエラにまた来ると前回約束して

いるので、先に連絡をし、ライブを

する日を決めていた。


会社、安部にも伝えているのでライブを

しても良い。夜、昴はイギリス、ロンドン

に到着した。そこからライブハウスが

ある街のホテルにつき、部屋に入る。


「やっぱ、これぐらいの方か落ちつくな」


荷物を整理し、ベッドに横になり眠りに

ついた。


翌朝、昴は外に出た。まだ人が動いて

ないからか、街は静かでゆっくり

している。


近くの公園のベンチに座り、ジュースを

飲む。少ししてまた歩き出す。

ホテルの部屋に戻り、持ってきたPCを

開き、曲を作ったりして時間をつぶした。


午後になり、昴はMISERYに向かった。

店は準備中だが、シエラに連絡し、店に

入った。


「久しぶり昴」

「ああ。しょっちゅうこれる場所じゃ

ないからな」

「そうだね。それより大分変わったわね」

「ああ、色々あってな。自分でも驚いて

るよ」


そんな話しをしながら、ライブの打ち合わせ

もしていく。ライブは4日後に行うので

昴には余裕がある。


打ち合わせを終えて、昴は街を歩く。その

間にも声をかけられたりして、今は

それにちゃんと応えている。


夕方、ロンドンのビッグ・ベンが見える

橋の手すりに座り、時間を見る。


橋を渡る人達が昴を見ていく。手すりに

座る奴なんていないうえにイケメンで

絵になり、ここでも有名のですぐに

回りに人だかりが出来た。


昴は気にせず、そこに居座る。すでに

ネットで昴の写真が出ていて話題に

なっていた。一時間もすれば、退散する

だろうと思ったが、ギャラリーは減る

事はなかった。


さらに、そこにテレビの取材まで

やって来た。


金髪の巨乳美人なレポーターが昴に

話しかけて来て、色々話した。

そこでどうせならと、昴は4日後に

MISERYでライブをすると宣伝をした。

そのレポーターがそのライブも取材

したいと言い、昴は会社に許可をもらい

取材をOKした。


「では、明後日ライブのリハーサルを見に

行かせてもらいますね」

「ああ。好きにしな」

「あ、私の名刺を渡しておくわね」


そこにはテレビ局とレポーターの名前

イリスが書いてあった。


昴はシエラに連絡するとテレビを見てた

らしく、宣伝してくれた事に感謝し

ていた。


ホテルに戻る間も声をかけられるので

昴は忍者の如く姿を消しながらホテル

の部屋に戻った。


「なんか、変に疲れたな。明日は部屋に

閉じこもるか」


そう決めて、昴は寝た。翌日、昴は早朝の

散歩だけして、その日は一日部屋で

曲を作っていた。



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