第49話 修学旅行INイタリア①誘い

昴は準備していた。今週の土曜日から

三泊四日の修学旅行が始まる。

その旅行の為の準備、だが、昴はおそらく

誰よりも軽量で済ましている。


そして、当日。学校からバスで空港に

向かう。修学旅行中はグループ行動

なので、昴はめぐみを含むいつもの

チーム霧島で行動する。いや、今は

チーム小林が正しいが、昴は事情を

学校から会社のスタッフ達等に話し

たのだが、今まで通りに呼んでくれと

頼んだ。


バスの中、昴の隣にはめぐみがいる。


「昴君、ついに二人だけの新婚旅行ね」

「誰が新婚旅行だ。二人所か三十人以上

いるだろうが」

「夜は二人だ」

「部屋は男女別だ」

「じゃあいつ二人きりになれるの?」

「この修学旅行中はならん」


そんな感じで話し合っている間に空港に

到着し、昴達、三年三組はイタリアに

飛び立った。


めぐみと昴以外は初めての海外だ。しかも

イタリアなので先生も担任以外に二人の

先生がついてきてくれた。


そうして昴達はイタリアについた。


空港から先にホテルへ向かう。今はもう

夜なので明日からの行動になる。

外の少し広い場所で明日からの確認を

し、それからホテルの部屋に戻る。


「やっばすげぇな海外のホテル」

「そうだな」

「って言ってる割には全然驚いてないぞ」

「身近に超お嬢様がいるからな。ある

程度の事じゃ驚かなん」

「それもそうだな」


昴は勇也と同じ部屋にいる。その隣に

めぐみと凛、洋子と深雪がいる。

めぐみと凛は一緒にお風呂に入っていた。


「めぐは二日目、やっば昴君と二人で

行動したい?」

「もちろん。自由行動は二人きりに

なりたい」

「だったら私達も協力するわ」

「ありがとう凛。でも、あなたも深雪達も

昴君を狙ってるんじゃ」

「そうね。男子の中じゃ一番だし、しかも

今の昴君はすごく良いわ。もしかしたら

って思うけどめぐには敵わないしね。だから私達はめぐを応援するよ。今の昴君に

してくれたのはめぐだしね」

「凛。ならこうしましょう。私が正式に

彼と付き合う前に皆で昴君にエッチして

もらうの」

「み、皆でエッチ?」

「ええ。それなら皆も初めてを昴君に

あげれるでしょ!」

「それはそうだけど、めぐはいいの?」

「昔の私なら絶対独占したいけど、今は

違うわ。だから、皆で昴君を喜ばせ

ましょう」


めぐみも昴と一緒でおてんばな感じから

誰かと協調出きるようになっていた。


翌日、一日目はクラス全員での行動で

ローマやミラン等、有名な観光地を

巡った。ちなみに、先生達でもイタリア語

は話せないので、通訳は昴がしていた。


夜、ホテルに戻ってきた三組。明日の

自由行動をどうするか各グループで

話し合ってる中、めぐみは昴を外に

呼び出した。


「なんだ?」

「昴君、明日一緒に二人で回ろ!お願い」

「・・・ま、いいだろう。わかってる

と思うが、高いぞ」

「いくらでも大丈夫よ」

「やっばお嬢様の返しだな」


そうして昴は明日、めぐみとデートを

する事になった。




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