~ユリウス・ベッジの日記~



 これは私の罪だ、全ての責任は私にある。

 


 軍の奴らに破片を渡した事ではない。私があの生徒から破片を預かり、そして戦死の報告を受けた時、私は悲しむと同時に心のどこかでラッキーと思ってしまった。


 あの魅力的な破片を私の物に出来る。私だけの物に出来ると、初めて破片に出会った時から私は取り憑かれていたのだろう。


 あの魔の魅力に、私は正常な判断を出来なくさせられた。



 ……いや違う! 破片のせいでは無い、私の心の弱さが原因なのだ!



 私が今後の人生ですべき事は贖罪だ。全てを私自身の手で終わらさなければならない。そうしたいのだ!



 私はこれより私をやめる。嫌になったからではない、罪を償う必要があるからだ!



 その為にすべきなのは……


 

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