第40話 元旦だけど それどころじゃない

2020年1月1日午前2時をまわる


僕とフレデリックたそは、倉本家の皆と鍋パ

をした後ボスと別れ2人きりで夜道を

歩いていた。因みに2時まで何をしていたか

と言うと、サイゼリアで夜食&倉本家に関してのお話。そして今はその帰りだ。



「そういやもう年越したんだっけ」

「ええ」

「お喋りに夢中で気が付かなかった。うん

あけましておめでとう、フレデリックたそ」

「あけましておめでとうございます、しん」

「ふふ。流石に2人でいる時は敬語は

よそうよ〜」


「少しでも油断すると仕事に支障をきたす

ので、こうしているだけです」

「相変わらず真面目ちゃんだなぁ」

「しんがゆるいだけです」

「ひっでぇ〜(笑)」

「ふふふっ」

「あはは。……なんかフレデリックたそと

こうして新年を迎えるのって初めてじゃない?いつもボスの隣に居るし、1人になったと思うと組織のメンツたちに声かけられるわ油断もすきもないんだけど」


「確かに、こうしているのが不思議ですね」

「でしょ?ある意味 倉本家に感謝するべきだね僕は」

「なんです?その僕だけはって」

「だってフレデリックたそ、僕と一緒に行動してる時全然楽しそうな顔してくれない」


「それは……。それは!物事を先送りにして肝心の仕事を年末に溜め込むしんが悪いんでしょう!私だってしんと…あ」

「?何。僕と?何だって?」

「な、何でもありません!」

「え〜。ちょっと隠さないでよぉ」

「絶対に言いませんから!ほら貴方の家に

着きましたよ!」

「ぶーぶー。フレデリックたそのいけずぅ」

「バカ言ってないでさっさと家に帰って

下さい。私は帰ります」



「え、帰っちゃうの?」

「勿論です!寝る時間過ぎてますから!」

「ええー、泊まっていってよぉ。こんな夜道1人で帰らせる訳にはいかないからぁ」

「………」

「ダメ?(上目遣い&涙目)」

「はぁ、分かりました。泊まりますよ全く」

「やったぁ〜!!」

「ちょ!近所迷惑です。あまり大声出さないで下さい」

「はぁい……。ただいまぁ」

「ふぅ、お邪魔します」


____

「フレデリックたそ、パジャマ着る派?」

「着ます。なにか余ってるのあります?」

「僕のあるけど…これ」

「では、それを着ます」

「ん、はい」

「ありがとうございます」


(ナチュラルに着てくれてるけど、抵抗感

とかないの?)

「……ねぇ、フレデリックたそ」

「はい?」

「気持ち悪いとか思わないの?僕にパジャマ渡されて」

「へ?なぜ?洗ってあるんでしょう?」

「いやまぁ流石に洗ってあるケド。ほら

フレデリックたそったら男共に襲われそうになると豹変してすぐ殺しちゃうじゃない?

んで、後始末する時めっちゃ嫌そうな顔して

衣類に触ってるからさ」



「私を強姦する時点で気持ち悪いですし

そりゃ嫌悪感でますよ」

「ふぅん?」


「そういえば、以前無理くり回収された

変な物体。あれまだ何に使うか教えて貰ってませんね。せっかくお泊りしてあげるんですから、それ位してもらわないと割に合わないですよね?」


「あ"、すっかり忘れてた…」

「今更逃げるのは無しです」

「ええい!やけくそだぁ!」


バッ

大事に箱に入れてある玩具をとりだし

フレデリックたそにつきだす

「これは!ね!オナホールって名称でして

略してオナホ!」

「はい」

「で!これを自分のブツにかぶせるように

装着する!そして上下方向に動かして欲求

不満を解消するの!はい説明終わり!」


「男共特有のブツ、性器…?」

「うん、そう。軽蔑したでしょう?それを

毎晩フレデリックたその事を考えながら

動かしてるんだよ。分かった?」

「〜〜〜///!」

「はぁ、だから説明したくなかったのに」


「し、しんは私のこと性的な意味で  

見てるの?」

「いや、それだけじゃないから。見た目も

中身も好きだから。よく言う身体目的とは

全然これっぽっちも考えて無いからね。

いや、ホントはしたいけどさ」

「そ、そう」

「じゃあ説明したし、もう寝よう?

フレデリックたそも疲れてるだろうし」

「あ、はい…分かりました」

「ベッド1つしかないけど、2人ぶん

入れるから一緒に寝よう」

「へ!?ちょ、何!?」


グイッ

戸惑うフレデリックたその細い腕を引っ張り

ベッドに押し倒す

「ふぇっ?し、しん?」

「ごめんね……もう、限界…」

「ちょ、しん!やっ、やだ!やめ…」

「ぐぅ…すぅ。すぅ」

「ね、寝て、??」


(明るく振る舞ったせいで体力消耗しすぎた押し倒してごめ…んzzz)


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る