金木犀
俺が住む団地には『きんもく星人』という変なオバハンがいた。庭でこれでもかと金木犀を大量に育て、咲かない季節は親が遺したビニールハウスで作ってるとか何とか。そしてそれをある空き地にばらまくのだ。
「何でそんなことすんの?」
「……これなら臭わないからね」
俺が高校を卒業する少し前、車に撥ね飛ばされたオバハンが死んだ後、買い取られた土地に家を建てようとした時、骨がたくさん発見されたらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます