木枯し

己が寒くも花が咲く

花に寒いか問うてみたい

何も言わぬと思うけど

寝転びたいほどの日々だから

お前は寝ないのかと聞いてみたい

首を傾げはするけれど

それは風の返事であった

彼にも聞いてみたいけど

お前が撫でる花たちは

どんな気持ちでいるのかと

言葉は便利や、便利で賢い

こんなの一々聞いてたら

耳が馬鹿になるさね、人だから

木枯しないて花は咲く

花は揺られて枯れていく

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