embrace
よる
1
その少女は黒くて艶のある長い髪をしています。
夜闇より深い色をした瞳は覗き込んだ人を惹きつけます。
肌は雪のようで、その口は林檎のように実に愛らしいものでした。
その美しい容姿と同様に人々の心を奪ったのは背中から生える黒い翼でした。真っ暗で力強い翼は小さくて可愛らしい少女には不釣り合いなものでした。
少女は人間ではありません。
人々は「悪魔」と呼びます。
悪魔は人々に重くて暗い影を与えるため、忌み嫌われていました。
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