第21話 山口晴樹

織絵の巨乳のおかげで大分気が紛れた気がする。


おっぱい、偉大なり。


どうやら中里は何かに必死でパンティに気付きそうにない。


良かった。なんとか切り抜けそうだ。


そうとなればもう、あとは無事に病院に連れて行ってくれ。


とその時。

『危ない!!』


怒声と同時に「ドシャッ」と轟音が響いた。


車が右に半回転する。

俺は二列目のシートの真ん中に座っていたため、慣性で前方に投げ出され、ナビに頭を突っ込んだ。


『あがぁっ!!』

信じられないくらい痛い。

割れたかも、頭蓋骨。



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