筋肉の見せ合い

「皆さん!鍛えてますか!!?」


何万という兵の咆哮が消し去られた。


「僕もトレに混ぜて下さい!!」






一瞬の沈黙。


そして、近くにいる者は撤退、遠くにいる者は弓を構え始めた。




両軍共に彼を敵とみなした。






『『放て!』』






双方から矢の雨が降る。


「おおおおおおおおおおお!」


筋、動かず。


矢の雨を避けず、敢えて当りに行った。


「素晴らしい。この距離で弓を射るなんて!ナイス筋肉!」


雨が止んで、無傷のまま両軍に向けてサムズアップした。


筋肉を見せて貰っただけだと彼は思っている。


「ここまでやって貰ったんだ!僕も自慢の筋肉をお見せしよう!」

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