MMP~もふパラ~
眠り過ぎる猫
第1話 『フルバ』との出会い
2xx4年、フルダイブゲーム機『フルバ』販売開始。
同年、癒し系ゲーム『MMP~もふもふパラダイス♡~』サービス開始。
その3年後…1つのニュースが地方ニュースで短く放送される。
「昨日、最上蔵人さん宅でこの家の最上蔵人さん85歳が亡くなられているのが訪れた配達サービスの配達員によって発見されました。
最上蔵人さんは『フルバ』でプレイ中に亡くなられたと思われ…。」
「もうそんな時間か…ここに居ると時間を忘れてしまうな。」
少し寂しいが、食事を済ませて再ログインすれば良いと思考を切り替えてログアウトしようとする。
「あれ?ログアウト出来ない⁉」
「どうなってるんだ!」
「ニャー♪」「ワン♪」
側に居る猫や犬が楽しそうに鳴く。
「…まっ、良いか♪」
クラウドと名付けられたキャラは自分の周りにいる動物たちを見て、ログアウト出来ないという異常事態を考えるのを放棄する。
時は遡り3年前…。
最上蔵人82歳。
妻は去年先立たれた…仕事一筋だった為、特に趣味はない。
料理もしたことは無いが配達してくれるから困ることはない。
子供達も家庭を持っている…面倒を見てくれるとは言ってくれているが、世話になる気はない。
「何か趣味でも…ん?『フルバ販売開始!』…フルバとは何だ?」
蔵人が情報を見ていると1つの項目に目が留まり、尋ねると回答が返って来る。
『フルバとはフルダイブゲーム機のことです。』
「ゲーム機か…学生の頃は良く寝る間も惜しんで、友人たちと遊んだものだが…。」
蔵人は当時のことを思い出し頬が緩む。
「……ゲーム機ということは、何がプレイできるんだ?」
『現在遊べるサービスは3つです。』
「たったそれだけなのか…それでその3つはどんな内容なんだ?」
音声ガイドの回答はRPGが2つとガンシューティングが1つ。
「どれも興味が湧かないな…。」
『蔵人様が今から『フルバ』をご購入されると商品が届くまで3ヶ月程かかります。』
「3ヶ月…出遅れはきついからな…3か月後に遊べるゲームはあるか?」
『3ヶ月後ですと…ありません。4ヶ月後に『MMP~もふもふパラダイス♡~』がサービス開始予定です。』
「MMP?もふもふパラダイスの略か?内容はどんなものだ?」
『犬や猫、熊など色々な動物をペットにしてもふもふして癒されよう♪というのが主旨らしいです。』
「く、熊⁉まあ、普段ペットに出来ない動物をってことなんだろうが…犬、猫、熊以外の動物の情報はないか?」
『現在の公開情報ですと…虎、カピバラ、ハムスター、兎、etc.etc.……最後にSSレアでドラゴンだそうです。』
「ドラゴンって…もふれるのか?」
『情報ではドラゴンとなってます。』
「そ、そうか…ドラゴンはともかく、梟と羊には興味があるな……購入手配を頼む。」
『了解しました。……×月以降でお届け
「特にない。」
『……発注手配が終了しました。お届け予定日は×月××日10時~12時の予定です。』
それから3か月後に『フルバ』が届き、更に1ヶ月と数日後に『MMP~もふもふパラダイス♡~』通称もふパラのサービスが開始された。
初投稿です、拙い文章と知識ですがお付き合いいただけると嬉しいです。
書き方が良く分からないので、ここに書かせて頂きます。
1ヶ月に2~3話投稿出来ればと思ってます。
よろしくお願いしますm(__)m
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