16.夏夜の闇のこと
手をのばしたら つかめるような気がして、
でも勇気がないのか、
僕は つかむどころか、
それと目を合わせることすらできないんだ。
真っ暗闇のその奥に
いったい何が宿るのか、
興味ばかりで 未だに正体不明のまま。
それが
夏夜の闇。
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