傷
どこからあなたに話そうかな。
どこまであなたは聞いてくれるかな。
つまらない私の傷の話。
可哀想って言われたいだけの、醜い独り言。
それでもきっと、あなたは聞いてくれるんだろうな。
可哀想にと、頭をなでてくれるんだろうな。
人は、「傷の舐めあい」だというけれど。
舐めあって、何がいけないの?
血が止まれば、また歩き出せるんだよ。
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