第4話 事故物件のお部屋確保 ⁉︎

 物件見学3件目でやっとお部屋を押さえた。近々、不動産屋さんに申し込みに行く予定だ。


 そうしたら夕方、不動産屋さんから電話があった。「告知しておかないといけないことがありまして……」


 私が借りようとしている部屋で、誰かが亡くなったようだ。


 昨日はよく考えもせず、即答で「別に大丈夫ですよ」とは言ったものの——。


(待てよ——、まさか——、じ、じ、事故物件……⁈ まさか——、じ、じ、自殺……⁈ )


 不動産屋さんに話を聞くと「はい、事故物件です」「あの~、その方はどうして亡くなったのですか?」


「病死です。その方の次に入居した人がいて、お客様はその次です」


(あ~、びっくりした。病死でも“事故”って言うんだ)


 申し込みはとどこおりなくすんで、ひと安心。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る