(10)
「やったわね、ユウちゃん! なかなかすごい魔法だったわ! アタシ感心しちゃった」
戻ってきた僕たちに男爵が声をかけてくれた。
それから男爵は、横で待機しているリューゴと
「さあ、バトンタッチよ! 次はあなたたちの出番! 作戦の成功と無事を祈っているわ!」
「お任せ下さい! みんな
リューゴは兜のバイザーを下ろすと、勇ましく号令をかけ
その後方に三十数騎の竜騎士たちが続く。
が、敵は1500という圧倒的多数。
しかも視界不良の霧の中だ。
いくら敵を倒すことが目的でないとはいえ、本当に彼らは大丈夫なのだろうか――?
不安を感じつつ、突進する
『
すると驚いたことに、リューゴの全身から突如黄金の火柱が上がった。
その火柱はまばゆいばかりに光り輝き、オーラとなって
あれは、もしかして――
いや、間違いなく、
ごくごく短時の間、無敵となるルール違反な禁じ手。
僕の遊んでいた
それが今、現実のものとなって目の前で展開されるとは、ただ驚愕するしかない。
そして分かった。
このスキルを持つからこそ、リューゴをしてロードラント王国最強の竜騎士と言わしめる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます