第47話タール火山
数日前から火山の噴火警報が出ている。大使館からの警告メールが何通も届く。
その火山はマニラの有るルソン島の南の方に有る。
私の住んでいるパラワン島のプエルトプリンセサは、タール山から700キロも離れているので影響は全く無い。
マニラの街にも特に被害は無いようだが、飛行場が閉鎖になったり再開したりと忙しいようだった。
タール山のあるバタンガス州の街では火山灰による被害が深刻なようだ。
ドラッグストアでマスクが売り切れているらしい。
火山灰が20センチ以上も積もっている場所も有るようだ。
以前、住んでいたカビテにも火山灰が降っているようだ。
日本と同じで火山が多いので仕方ない。地震は日本よりは少ないが、もしマグニチュード8レベルの直下型地震がマニラを襲ったらと思うと寒気がする。
ここ数年の高層建築には新しい基準が取り入れられたとか聞くが、10年以上も前に建てられた高層コンドミニアムの半分が崩壊する事は、ほぼ確実だと思う。
数年前の、ある雑誌の『危険な都市ランキング』で東京とマニラが1位2位に入っていたのを思い出した。
自然災害や都市犯罪も含めたランキングだった。
フィリピンでは『避難訓練』なんて聞いた事が無い。毎年、洪水に見舞われている場所でも、何の対策もされていない所も多い。自分達で対策もしない。
テレビニュースで流れるのは
『カワワ、アコ』(私、かわいそう)
と言って子供を抱える母親の姿。
対策をしろフィリピン人。
何か有ってから、いつも慌てる。
望まない妊娠をしても
『ワラ、マカガワ』(しょうがない)
対策をしろ!対策を!
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