第372話 2022/10/29/土・奇襲
カラリオの空き箱の中に愛猫が入りこんでいる。
これはかわいい! 動画に撮ろうかと思い、のぞきこんだ。
そのとたん! 真っ黒な瞳が急に迫ってきた。
両脚を振りかざし、ワッと飛びかかってきたのだ。
「!?」と思った。
瞬いて見おろすともうそこにはいない。
探すとしっぽだけがソファの横から生えている。
驚いた。
驚いたけれどもまたのぞきこむ。
愛らしいスコちゃんのことだもの。
またかわいらしいお顔を見せてくれると思ったのだ。
ところが見えたのは先をカットしたツメがついたもふもふのパンチ。
一発、二発!
強烈な体当たりの奇襲だ。
こりゃたまらん。
悲鳴をあげたら去っていった。
なんだったのだろう。
ドキドキしながら見送ると、スコちゃんがこちらをふり返って脚を止めた。
わたくしはただただ、茫然。
あれかな? やっぱり。
キッチンに閉じこめたまま、半日も家を空けたから。
怒ったのかなあ……ごめんよスコちゃん。
遊びの邪魔をする気もなくって、ちょっとのぞきこんでみたくなっただけなんだよ。
悪気はないの。
ゴメンネ! (´・ω・`)
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