第296話  なんだかんだで夜行性

 夕飯がすんで、家族がリビングでTVを見ているころになると、スコちゃんはコピー機の下で丸まっています。

 昼間は寝ているなーと思って見てると目がちっとも閉じてない。

 ですが、真夜中になると実は起きていたようです。


 いつも、わたくしが早めに寝てしまうので知らなかっただけかもしれません。

 M-1グランプリを見た後で、家族が寝静まって、さてわたくしも水を飲んで寝るか、となったときになって、スコちゃんがぼとっと音を立てて床に降り立ちます。

 そして、私が行く先々へ斜めに飛び込んできて驚かせてくれます。


 それはいつか、スコちゃんと遊んだ軌跡。

 部屋の対角線上を駆け抜ける! そして、ソファに寝そべると、頭を置いているひじ置きに飛び乗ってきて、私の顔を覗き込んでくる。

 わたくしの行く手に先回りして、こっちを見つめてくる。


 あー、これは。

 遊んでほしいのか……しかし、カシャカシャは壊れてしまったし。

 次回までに用意しておきます。






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