第64話 楽しい一日(ラッキーデイが重なってる日)

 ケガとは別に、気になることがあります。

 私が祖母と言い合いをして、相手を黙らせた後、祖母は部屋に引っ込んでシーンとしていた。

 その間のスコちゃんの行動が!


 なんだあ?

 急に調子を取り戻したみたいで、リビングのソファにダイビング!



 そればかりでなく。



 ソファの背もたれとクッションの隙間に頭をつっこんだかと思うと、こんどはぐりぐりと身体を潜り込ませ、ちょうどそこにあったひざ掛け毛布の下に入りこんで、しっぽだけちょろりと出していた。

 なんか、かわいいな。

 と思っていたら、こんどはひざ掛け毛布のしたから、顔だけだしてうっとり。



 あれは……後で考えたら、私のマネだったんではないだろうか。



 昨日、ソファに寝転び、掛布団をかけて、頭だけだしてくつろいでいたのだ。

 スコちゃんがちょうど、見ていた。

 昔から(そうとう昔のお話だけれど)猫の見ている前で仕事はするなと言われていたが、6か月の子猫が飼い主のマネをするっていうのは……かわいいことこの上ない。


 そんな朝、私は自室に引っ込むと、PCを打っていたわけだが。

 スコちゃんはだいぶ慣れてくれた。

 どこかで書いたかもしれないが、無関心を決め込んでくれる。



 今日のハイライトは~~



 スコちゃんが壊してしまったリボンのおもちゃに変わり、同じリボンをおもちゃの釣り竿に括りつけたら、反応がいまいち。

 もしかしたらと、思って、スコちゃんが今まで壊したリボンや蜂ぶんぶんを与えてみたら、帰ってきた友人を歓迎するかのように、はしゃいだ。

 しかし、すぐに、それらは壊れていて――死んでいて、もう遊べないのだと悟ったらしく、諦めたらしい。


 新しく与えたリボンは、前のと同じリボンなのに。

 スコちゃんには、違っているのだ。

 いままで一緒に遊んだ仲のおもちゃたちとは、まるっきり。


 だから、彼らも、きっとお骨と一緒に骨壺に入れてあげようと思いました。






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