第320話 誰かの記憶〜白紙のページ〜

綺麗な色...。


黒くて長い髪を揺らす少女はどこか薄暗い部屋で本を読み続ける...。


「これは私の物語...」


少女はそう呟きながら白紙のページをただめくり続ける。


それがまるで一番楽しい遊びをしているとでも言わないばかりに...。

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