第4話 柔らかい...
「うん?...」
なんか柔らかい物に包まれている気がする...、私がゆっくりと目を開くと、巨大な二つの物体に挟まれていた。
「!!???」
声にならない声を上げて飛び起きる。
どうやら母さんの胸の中で眠っていたらしく、柔らかい物とは、胸だったのだ。
(...、大きくて...柔らかい...、中3の私なんかよりもずっと柔らかくて気持ちいい...)
自分の無い胸を揉みながら比べる。
今の自分は6〜8歳程度なので胸がないのは仕方ないことなのだが、この人の遺伝子があるのであれば、未来は安泰だと思えた。
母さんが起きる前に、自分の部屋にある鏡でもう一度自分の確認する。
(ちっちゃいけど、可愛い...、以前の私よりも絶対にイケてると思う...)
ちょっと悔しいが、餅月林華よりも、カリンの方が伸び代が高いと思われる。
中3にもなって全く成長しなかった自分のバストを思い出すと、やっぱり悔しく感じる。
前の世界では、親もそこまで胸が大きくなかったので、私も伸びなかったのだが、今度は大きくなれるかもという期待が膨らむ。
そうこうしていると、母さんが眠たそうに目を開いて、あくびをしながらこちらを見てきた。
「カリンちゃん、今日は早起きね...、ちょっと待っててね、すぐに朝ごはんの用意をしちゃうから...」
寝起きの母さんの姿をみると、艶めかしく色っぽいので、大人の女性の魅力が溢れていた。
私をそれを目を見開いて見ていたので、目があまりの美しさに閉じる。
「ま..眩しい...」
片手で目を覆いつつも、母さんの姿を見たくなる。
なんかご利益がありそうと思えるほどに、カリンちゃんの母さんは美しいのだ。
私の不自然な行動を見た母さんは、何か感じ取ったかのように近づいてきて胸を押し付けてきた。
「もう!、カリンちゃんたらもう6歳にもなるのに、母さんのおっぱい吸いたいの?、仕方ないわね...」
と服を脱ぎ出したので慌てて止める。
「ち...違います!、その..あの...、あまりにも綺麗だったから...」
カリン本人なら絶対にこんなことを言わないだろうが、私は林華だ、人妻の生おっぱいなど見ても何も思わない...、訳ではないな...。
正直今度じっくり見て見たいと思う、前の私とどのくらいの差があるのか気になるからだ。
母さんは、そんな私をみるとふふふっと笑いながら服を元に戻す。
「言葉がうまいのね...、カリンちゃんたら、誰に似たのかしら...」
子供っぽい言動を選びたいが、つい思ったことを口に出してしまう。
今の私はカリンだ、林華ではないと言うことを頭に入れて、これからは発言していきたい。
(ん...、6歳ってことは...、今の私は小1くらいなのか...)
そんなことを考えていると、母さんが次に話した言葉に衝撃を受けた。
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