真実を殺しはしない

人に傷つけられてさ

ぐっと我慢して

でも

こらえ切れなくなって

僕が人を傷つけて

そしてそのことに

落ち込む

傷つけられたことも忘れて

始まりは僕でないのに

ほんとうにうんざりする


心臓が

止まる音を

聞いた


正しいことをいって

何が悪いんだ

間違いをなぜ

正しいと

しなくてはいけないんだ

真実を殺してまで

愛想笑いをする必要は

ない

微塵も

ない


心臓が

動き出す

音を聞いた


強くなる

それは

誰かを傷つけるためでなく

自分を貫くために

もう僕は

真実を

殺しはしない


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