第2話 自社広告のワナ! カクヨムは滅亡する!!

 どうやらアンドロイド版アプリにも無事広告が掲載されるようになったようで(2019年11月24日現在)、よかったよかった……と思っていたところ、最近になって恐ろしい広告が掲載されていることに気付いてしまいました!


 何と「カクヨムコン」の広告が掲載されているのです!!


 ガラッ! 話は聞かせてもらった、カクヨムは滅亡する!!


 な、なんだってー!


 理由を説明しよう。Web広告というのは、広告主が広告代理店に出稿を依頼すると、広告代理店がバナー広告などを出すサイトと契約を結んで、そのサイトに広告を出す。そして、そのサイトが見られた(PVページビュー)回数や、バナー広告がクリックされた回数に応じて広告費が発生する。


 だから、カクヨムが出稿した広告がカクヨムに掲載されたら、その広告が載ったカクヨムのページが見られたり、その広告がクリックされるたびに広告費が発生して、カクヨムが広告代理店に広告掲載費を払う。


 ところが、この場合は掲載サイトもカクヨムなので、今度は掲載サイトであるカクヨムに広告掲載費が広告代理店から支払われる。この費用がロイヤルティプログラムの原資になる。一部が作家側に支払われ、一部はカクヨムの運営費にあてられる。


 これだけだと永久機関のように思えるが、広告代理店だって無料で仕事をするワケじゃあない。必ず掲載の仲介手数料を取る。


 つまり、カクヨムが払った広告費が再びカクヨムに入るにしても、必ず金額は減ってしまうのだ!


 カクヨムの運営費から払われる広告費が、回り回って、またカクヨムの運営費になるのだが、その金額は払う前よりも格段に少なくなってしまうのだ。要するに、運営費が減る。


 しかもだ! カクヨムが広告を出すのは何のためか? ユーザーを増やすためだ。カクヨムコンというコンテストがあることを告知して、Web作家やWeb小説愛好家にカクヨムに来てもらうためだ。


 ところが、その広告がカクヨムに出たら、見ているのは誰か? 既にカクヨムに来ているカクヨムユーザーしか見ないのだ!


 つまり、広告を出す意味が無い。広告費がまるっきりの無駄金になるわけだ。


 お分かりだろうか? 広告費が、ひいては運営費が無駄に減っていくだけなのだ。そして赤字が続いたり予算が尽きたりしたらどうなるか。いかな大KADOKAWAといえど無限に予算があるわけでも、経営に余裕があるわけでもない。不採算部門や赤字部門は閉鎖される。つまり、カクヨムは滅亡する!!


 ……ってなことになるほど広告費かけてはないと思うんですが、そもそも広告主のサイトに広告を出す時点で広告代理店が真面目に仕事してない気がするんですがね。広告代理店、もっと真面目に仕事しろや!!


 もっとも、前に「小説家になろう」にカクヨムコンの広告が出たのを見たときには思わず吹いちゃったんですが(笑)。こっちは広告代理店、仕事しすぎだろう!(笑)


 それとも、もしかしてアレって広告枠が売れなかったんで自社広告出してるだけなんですかね?


 それはそれで「広告枠が売れない」=「広告で運営費がまかなえない」=「赤字」=「カクヨムは滅亡する!!」って結論になっちゃうような(笑)。

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