あなたの過去をなくせるように

ソーダ

ぼくのために

長い髪が好きでしょと

髪を伸ばす君


そんなことは一度も言ったこともないし

似合っていればなんでもいいのだけれど


ぼくの頬を伸ばした髪が撫でてくる

その感触は悪い気はしない

誰の影響かわからない君の長い髪信仰を

否定する気はない


わざとニコニコと微笑んでみせて

気を使っている自分


ぼくのため

　は　誰のため

君のため

　は　君のために

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る