第7話「チェス」

 「白井しらいまた引き分け狙いに変えたな!」

今日の二人は日が落ちてからずっとこの調子だ。


「く・ろ・い・君、チェスはそもそも引き分けの多いゲームなんですよ♪」

白井はチェスの時だけSっけを出す。


「だからってな、オマエは見切りが早すぎるんだ、よ!!」

黒井は白井の戦い方が気に食わずあええてすきをつくる打ち方をする、そしてそこにみつかれて負けるのだ。


「黒井君、その気の短さ何とかしないとね」

白井としては気付いてほしい、この引き分けをチェスと言うゲームで、何時いつかか彼が取り返しの付かないミスをする前に、そしてそれは日が昇るまで続く。

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