　「ねえまた再放送のアニメかい？黒井（くろい）君最近そればかりじゃないか」

白井（しらい）は最近イライラしていた。

「違う違う、これ再放送だけどコメンタリーが付いてんのさ、主役は我等（われら）が帝国陸軍の中島（なかじま）一式（いっしき）戦闘機（せんとうき）［隼（はやぶさ）］だぜ！」

白井は黒井のドンパチ好（ず）きにウンザリの御様子（ごようす）だ。

「で？こめんたりいって何なんだい？」

白井はアニメには興味なさげだ。

「でさ白井、第1話の飛行船からの発艦が芸が細かくて、計器の数字がちゃんとしてたり、カウルフラップだ始動ペダルだ、勿論（もちろん）アニメだから変な所もあって本物の飛行船空母はアメリカの［アクロン］［メイコン］が有名だけどそれは吊り下げ式でアニメのには滑走路が飛行船の中に…」

白井の話しも聞かず黒井（オタク）の話しは永遠に続いた、白井は吸血鬼が人間と同じ寿命ならこの話しの間（あいだ）に寿命を迎（むか）えるだろうと確信した。

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