黒猫ミーシャとおばあちゃん。

まだ名前が無い鳥

第1話 黒猫ミーシャとおばあちゃん

 秋の終わり。一日中、肌寒い季節がやってきます。


 森の中に木造の小さなお家。中にはベットと暖炉の側にチェアが1つ。キッチンに4人用のダイニングテーブルが一つ。お家の中はとても暖かく優しい音楽が流れています。おばあさんはキッチンで小さなお皿にミルクと小魚を入れていました。2つお皿を手に微笑んでいます。そしてその2つのお皿をドアの前に置きます。おばあさんがドアを開けると待ち構えていた1匹の猫がお家の中に入ってきました。


「待っていたよ。いや、今日は待たせちゃったかな。とても寒かったろう。すまないね」

 おばあさんが待っていたのはまだ少しばかり小さな黒猫でした。


「ミーシャの為に、少しだけミルクをあたためておいたよ。」

 黒猫は返事をするようにミャ〜と鳴きました。ミーシャとは、おばあさんが名付けた名前です。

 

「今日はここで泊まっていきなね。私も寂しいのよ、いいでしょ?」

 おばあさんに応えるように少し大きくミャーーと鳴きました。


それからおばあさんと仲良くベットに並んで寝ます。今夜はきっと良い夢が見れそうです。


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