第47話 障害

遮り(障り)妨げる(損ない害する)ことだが、どちらも「神」に対する言葉。天に昇り降りする梯子(障)は聖なる所を守り、祈りを捧げる祝詞の器を大きな針で突き刺す(邪魔する)ことを憂えた。「害」が多く大きいため、「障がい」と表記することもあるが、元々は「害󠄂」であり、文字通り器(口)を突き刺していた。現在使われている「害」は、針を引っ込めたので無害なのだが、相変わらずその誤用や誤解による弊害は後を絶たない。

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