燃え尽き症候群

燃え尽きた。

 初めてのエッセイで、何から書いていいかわからないので、思いついたことから書いていきたいと思います。

 なので、うつ病になったきっかけみたいなことを書いていこうかなと思います。


 うつ病になる前の私は、諦めることを知らないような人でした。

 何か目標を見つけては突っ走り、夢を追いかけて、そのためにはどんなことだろうと頑張りました。


 その結果、夢は叶いました。でもそのせいで燃え尽き症候群になり、そのままうつ病になってしまったわけです。

 せっかく夢が叶ったのに、病気になって、その仕事が出来なくなるなんて、なんて皮肉なんだと我ながら思います。

 

 でも、結構そういう人っているんじゃないでしょうか?

 燃え尽き症候群って、そういう感じだと思います。


 ちなみに私の夢とは、漫画家でした。漫画家を目指していた当時の自分の頭の中は、こういう話が書きたい、こういうキャラクターが描きたい、一千万部とか売れたらどれくらい印税もらえるのかな、とか計算してみたり(笑)売れっ子になったらこんな家に住みたいとか・・

 

 いろんな夢やら欲が脳内を渦巻いていて、そのことを考えるととっても幸せという気持ちと、将来への不安でわけがわからなくなっていましたね。

 でも、それがモチベーションになって、頑張り続けられたわけなんです。


 デビューし、連載もしました。以前は、そうなったら天にも昇るような幸せな気分なんだろうと思っていました。

 

 実際は、地獄のような気分でした。

 

 担当編集に私が描きたいものの一切を否定され、担当好みの漫画、キャラクターを描かされ、打ち合わせにも応じない。

 ネームの確認の連絡すら何週間もかかる・・・。週刊連載が始まっても、その日のうちに連絡もらえない、意見を言えば、君は新人だろうと鼻で笑われ、聞いてくれない、ついに体調を崩し、全身に謎の蕁麻疹ができ、そのことを言おうもんなら、

 この話が出来ないなら、連載をやめるよう編集長に言うと脅してくる始末。

 

 まぁ、今思えばやめておけば良かったって感じですけど、当時の夢にしがみつていた私にはそんな選択肢はなかったわけで・・。

 まだ他にも彼との思いではたくさんありますけど、今となってはもうどうでもいいのでこの辺にしておこうと思います。


 そんなこんなで、結局初の連載作品は打ち切りとなり、自分が思い描いていた夢の漫画家生活を終えたわけです。


 連載最後のほうは、やっと解放される、あともうちょっと、終わったら旅行に行こう!とか、USJ行こう!とか遊ぶことばっかり考えてました。

 ところが終わってみると、


 糸の切れた操り人形のごとく、体が動かない。

 お風呂に入れない、顔も洗えない、歯も磨けない、カーテンすら開けられない。


 2、3か月ほど寝たきり状態になってしまいました。


 どうやら燃え尽きてしまったみたいです。


 そしてここから、自分の傷口を自分でえぐっていくように、なぜそうなったんだ、どういうことなんだとの、自問自答戦争が始まっていくことになるわけです。






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