第19話 其の十九

〇 仲良しは 他のクラスの転校生




……新しい学校に初めて行く時、必ずまず校長室に行かされて…そこで自分と同じく転校してきた子と一緒になる。

だいたいいつもどこに行っても2、3人はいた。そして各担任が迎えに来て紹介され、それぞれのクラスに散っていく。

その校長室に一緒にいた少しの時間はお互い緊張なのかほとんど会話しないのだが、各クラスが決まりその後の生活の中で廊下ですれ違うとか、どこかで顔を合わせることがあると「あーっ!元気!?」…とか…「どんな??」とか…

まるで久しぶりに会ったような感動の喜びの再会ぶりになったものだった。

私たちにしかきっと分からない同じ感情を持ってるんだなと思う。

全然親しいわけでないのに会うとすごく嬉しくてホッとする。。

そしてなぜか1番なんでも話せたりするのもそういう子たちになっていく。





教訓 友達と思える人ができるのには単に共にいる時間だけでなく、色んなスタートの形があるものだ

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