自動車2

ずっとハンドルを握らずにきたものの、こどもが産まれるとそうもいかなくなった。

ある日、私は意を決して、5ヶ月の息子をチャイルドシートに乗せ、車を出発させた。


出発後まもなく、助手席の連れが言った。


「後ろのドア、開いてない…?」


チャイルドシートの隣のドアが、全開だった

Σ(゜Д゜)

めっちゃ気をつけて運転してたのに…。


息子は三歳頃、私が運転する車に乗るのを拒否していた。私が運転席に座ろうとすると、「お父さんがいい!」と泣いた。


おそらく、私が車内で騒ぐ息子に「死にたくなければ黙ってなさい」と真顔で怒ったのが原因だと思われる。


けれど、私も人知れず自宅駐車場で駐車の特訓をし、右折にもパニックを起こさなくなり、近所ならなんとか運転できるようになった。

今では、息子も私が運転する車の助手席に大人しく座っている。


今日は、息子の六歳の誕生日。

プレゼントはリクエストにより、シルバニアのファミリーカー。

息子はおもむろに、ウサギのお母さんを運転席に乗せて言った。


「今日は、お母さんの運転。だから、事故になります」


次の瞬間、ウサギ一家を乗せた車は、激しく横転…。


息子は笑っていたけれど。


いつも、どんな気持ちで私が運転する助手席に座っているのだろうか (゜_゜;)

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