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 俺は物陰から俺を狙うクソどもの様子、それから、丁度ここからはドック全域が見渡せる。そして、いいものを見つけた。俺は迷わず停泊する自分の船の下部、つまり燃料タンクがある場所を何発も撃った。よく映画なんかじゃ燃料タンクは簡単に爆発するものだと思われているが、実際は中々爆発しないように何重もの防壁を作ってある。だから同じ箇所を執拗に撃ち抜いた。すると、十六発目にとうとうそれが適った。


 俺の船は液化プラズマイオンエンジンでその燃料となる化学物質は揮発性の高く、その性質から指向性爆薬の燃料によく使われている。その性質ってのは加えられた力に対し反対方向に化学的作用を及ぼすってことだ。つまり、そいつを撃てば、つまり、熱を加えればどうなるか。


 クソマドゥームは青い炎に包まれて綺麗に弾け飛んだ。一方、俺は爆風で吹っ飛ばないようにドックの外へ走り、急いで電子ロックを閉めた。今頃ドックには毒性ガスと微量なアルファ線が蔓延していることだろう。有機生命はもういないはずだが、念の為にウィップで操作盤は破壊した。



 さあ、こうしてる間にも悲鳴が艦内を木霊している。俺はその方向に大急ぎで向かった。



                                  続く

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