五話

狩人とチビが村に着く頃には、ひどい有り様じゃった……



そして…

ゆっくりと…



ゆっくりと近づいてきた…炎妃龍は…



我が子の匂い…

顔……声……雰囲気を確認する。





ガアアアァァ!!





チビは吹き飛ばされ…


横にいた狩人は引き裂かれた。





ガア!





一声吠えると……


二匹の龍は供に飛び去っていった。



そうじゃ…


チビは自分らの子ではなかったんじゃ。



奴らからすると、もうチビはただの…

縄張りを荒らす敵じゃ。


一緒にいた狩人もその仲間だと見なされたんじゃのう……

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