六話
その妖刀は……
ほのかに蒼白く光りを放つ……
まるで、無念の人魂がまとわりついて、龍を怨み続けているかのようにな。
その様子から……
“朧火”と呼ばれるようになった。
それからお父さんは…
あの…
獄炎を身に纏い…
すべてを容赦なく焼き尽くす……
炎王とも呼ばれる、古き神龍。
生涯を賭けこの怨敵を探す。
繰り返し、繰り返し、あの光景を腹に焼き付けながら。
繰り返し、繰り返し……
人間の執念は本当に恐ろしいもんや。
でもどこか…
悲しいなあ……
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