53

優くんと、外でクリスマスディナーをして家に帰る。


私が、“家にデザートあるよ”と言ったので、ディナーだけして私の家へ。


コーヒーを淹れて、シュトーレンを切ってお皿に盛り付ける。

ダイニングで待っている優くんは、じっとこちらを見ている。


ああ、緊張する。


「シュトーレン焼いてみたの。」

「すごい、うまそう!」


優くんは目を丸くして、私の焼いたシュトーレンを見る。

ニコニコしながら私を見て言った。


「真知、食べさせて。」

「えっ!」


優くんは、あーんと口を開ける。

ドキドキしながらも、シュトーレンをフォークで切って優くんの口に入れた。


もぐもぐと動く口。


ど、どうかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る