第23話 オール・シューマンのニューイヤー

今年が特別良い年だ、と思い返せる自信があるのは、今月ふたつのコンサートで、シューマンの交響曲と協奏曲2つ、そして序曲のなかで一番すきな「ゲノヴェーヴァ」を聴く機会に恵まれたことです。


京都まで行くのはちょっと無理かなあと思っていましたが、叶いました。

 

2020年1月12日 京都市コンサートホール(大ホール)

京都市交響楽団

クレメンス・シュルト指揮

岡田奏ピアノ独奏

歌劇「ゲノヴェーヴァ」op.81から序曲

ピアノ協奏曲イ短調 op.54

交響曲第3番変ホ長調「ライン」op.97


ニューイヤーと言えば、シュトラウス・ファミリー。ワルツやポルカですね。

シューマンの華やかな曲も新年に合いますが、なぜかなと思いました。

ピアノ協奏曲の初演が1月1日(このときのソリストはクララ・シューマン)、それから、今回の指揮者シュルトの出身大学がライン川のほとりにあるその名もロベルト・シューマン音楽大学なんですね。

ということで、このようなプログラムになったと思われます。

若く素敵な指揮者、優美なソリスト。舞台にはお花が美しく飾られて、目にも楽しい時間でした。


ピアノ協奏曲は、緩急くっきりした演奏で、緩やかなところは薄墨で描くような、心の奥にある思いを静かに語るようでした。


序曲、交響曲とも素晴らしく、京都まで足を運んで大正解でした。


次は今週末、シューマンのチェロ協奏曲が待っています!




***

「今日、京響? 京都市交響楽団 公式ブログ」に写真入りで当日の様子詳細が載っていました。

https://www.kyoto-symphony.jp/blog/?p=1486

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