ロウス

日付が変わりAM1:00頃

雪は深々と降り続いてる


鍛冶職人の家の外辺りから

赤子の泣き声が聞こえる

その声に鍛冶職人のスミス夫妻は

起きてしまった


「なんだ?こんな夜中に?」


「外から聞こえるようですね…あなた?見に行きましょう?」


「……うむ……そうだな、仕方ない」


夫妻は防寒にスカーフを羽織った

火の灯したランプを持ち家を出る


辺りを見渡すと

家の直ぐ右側に

高級感溢れる

ゆりかごが置かれていた

夫妻はゆりかごに近寄り中を覗いた

中には泣いてる赤子がいる

夫妻は驚いた

妻が自分の巻いてたスカーフを取り

赤子にスカーフを巻き抱き抱えた

夫妻はお互い頷き

家に連れて帰った


ゆりかごの中には


「彼はロウス、どうかよろしくお願い致します」


と書かれた

置き手紙が置かれていた

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