第53話 じいちゃんの上位職を決めちゃったよ


時間は14時45分になっていた。

また、あと少しでリポップかな。

さて、少し癒しついでに凛に遊んでもらうか。

俺はそう思って凛に近づいて行ってみた。

「パパ、あっち行って!」

!!

衝撃だ!

なんで?

・・・

どうやらスライムと遊ぶのが楽しいらしい。

颯も一緒に遊んでいる。

おもちゃだな。


ばあちゃんは夜のご飯のことを考えているようだ。

優は次の討伐に向けてのことを考えてる感じだな。

俺は、今回は家で待機しようと思っていた。

そして、早ければ明日の朝にでも出発しようかと考え始めている。

「優、今回俺は家で待機してるよ」

優はうなずきながら答えてくれる。

「おやじさん、お疲れ! 任せてくれ!」

優のサムズアップは安心できるな。

さすがハンター。


そろそろリポップの時間のようだ。

俺はじいちゃんのところへ行って、ゴロンと横になった。

じいちゃんは相変わらずいい音させてるな。

キーン!

キーン!

カーン!

じいちゃんの打つ音を聞いていると、俺は本当に少し眠っていたようだ。


時間は15時15分。

優と嫁とで狩りに行ってたみたいだ。

パーティ的には優にじいちゃん、ばあちゃん、颯。

嫁にお義母さんと凛。

近所の人たちも上手に狩れるようになり、レベルも上がったそうだ。

後はみんな家に帰って、職業をいろいろ選ぶのが楽しみだとかで解散。

ワーウルフは、相変わらず優が狩るしかない。


じいちゃんは俺が起きるのを待っててくれてたみたいで、箱ができていた。

きちんと電気を作り出すイメージを込めて打ったそうだ。

コンセントの差込口の部分もある。

規格が違ってたら嫌だな。

後、優の刀の鞘も作っていた。

俺のと同じイメージだそうだ。

ありがとう、じいちゃん。


では早速、電源のチェックだな。

まずは冷蔵庫。

箱を持って行って、優が狩ってきたワーウルフの魔石を入れてみた。

箱がほんのり光っている。

冷蔵庫のコンセントを差してみる。

・・・ブーン・・・

「「「おおお・・・」」」

冷蔵庫が動いている。

これで保存や電力の問題も片付くな。

俺の家限定だが。

後は定期的に魔石を補給すれば動くのだろうか?

やっぱ、じいちゃん天才じゃね?


「じいちゃん・・ほんとにすごいな。 失敗しないものな」

「・・・・」

じいちゃんは俺の言葉に無言で笑ってるだけだ。

何か男って感じだな。

そういえば、じいちゃん・・鍛冶職のレベルっていくつになっているんだ?

これだけ打って、打ってしているんだ。

相当な経験値だろう。

じいちゃんもそうだが、ばあちゃんもほとんどステータス画面なんて見ないからな。

早速じいちゃんにステータス画面を見てもらった。

!!

聞くと、すでに職レベル10になっていたようだ。

早く教えてくれ。

そりゃ、失敗しないよな。

というより、上位職って何があるんだ?


じいちゃんが職のところをタッチしている。

じっと見ている。

・・・・

早く何か言ってくれ!

「じいちゃん、何の職になれるって?」

たまらず俺は聞いてしまった。

「上位職で・・え~と、錬金術士と鍛冶職上位ってのがあるぞ」

!!

錬金術士ですか?

それってレアなんじゃないのか。

アニム王に聞いてみよう。


俺は早速念話を飛ばす。

アニム王は気軽に答えてくれた。

しかし、何か気が引ける。

アニム王は便利屋さんじゃないよな・・すみません。

聞くと、錬金術士はまぁレアな方だそうだ。

鍛冶職のこともできるし、素材の合成もできることが利点らしい。

鍛冶職上位は、より多くのもの、上質のものが作れるという。

じいちゃんはどっちでもいいという。


優と相談だな。

「優、じいちゃんの職業だが、錬金術士と鍛冶職上位があるみたいだ」

そう言って、アニム王に聞いたことを伝えた。

「そりゃ、絶対、錬金術士だよ」

優は迷うことなく答えてくれる。

やっぱり? 

俺もそう思う。

ということで、じいちゃんの上位職を俺たちが勝手に決めてしまった。

いいのかな?

じいちゃんは錬金術士になった。

なんか、軽いな。


テツ(42):てつLv15 (忍者)

長男(14):ゆうLv10 (ハンター)

次男(9):はやてLv7 (テイマー)

長女(6):りんLv6  (魔法使い)

嫁(35) :あずさLv6 (アーチャー)

じいじ(71):あきらLv9(錬金術士)

ばあば(71):しのぶLv7 (僧侶)

お義母さん(70):真澄ますみLv4 (住人)

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