第16話 出発しよう!


2本打ったら終わりか。

いや、俺のを打ち直したから3本になるのか。

まぁ、それくらいの数ってことだな。

レベルが上がるまではこんな感じなのだろうか?

疑問だらけだが試して行くしかない。

トライ&エラーだ。

後は防具などいろいろ作ってもらいたいが、鍛冶職をしていてHP0って・・

ならないよな?

俺はそれが心配になる。


あ!

そうだ。

ばあちゃんがいるじゃないか。

「ばあちゃん、じいちゃんを回復してあげて」

俺はそう言ってみたが、ばあちゃんはお茶を飲みながら、

「ほうっておきゃいいんだよ。 勝手に回復するでしょ。 この人はすぐに調子に乗るんだから・・」

マジですか、ばあちゃん。

厳しいなぁ。

じいちゃん、頑張ってくれ!


さて、当初の予定通りスーパーエイトに行こうと思う。

パーティは、俺のところにじいちゃん、ばあちゃん、嫁を入れた。

優には颯と凛を入れてもらった。

優もレベル5だ。

何とか戦えるだろう。

油断は禁物だが。


じいちゃんだが、早速スキルレベルは上がり制作2になったみたいだ。

・・・

やっぱり、回復や生産職ってすごいんじゃないのか?

なんで俺、忍者にしたんだろ。

かっこいい武器作りたいよなぁ。

理想は銃やビー〇サーベルだな。

って、ビー〇サーベルってできるかな?

くぅ、妄想が頭を駆け巡るぞ!

・・・

次に転職があったら、やり直そうかな。


そんなことを考えていると、優はもう行く準備を完了していた。

「おやじさん、何してんの?」

なんか、優の方がしっかりして見えるな。

刀は布で巻いて背中へ背負うことにした。

やっぱ、後で防具より先に刀を納める鞘を作ってもらおう。


リュックは前にかけた。

優にも同じ格好をしてもらった。

荷物が運べないとダメだからな。

こうなるとアイテムボックス・・欲しいよなぁ。

運び屋か?

やっぱ、忍者はダメか。

・・

しかし、基本は生き抜くことだ。

忍者でよかったと思おう。


時間は9時45分、出発しよう。

じいちゃんが回復したら、防具なんかも作ってもらいたいと、ばあちゃんに伝言を頼む。

「あんまり、無理させるんじゃないよ」

言われてしまった。

ばあちゃん、さっきはじいちゃんを放置したよな?

まるで俺だけがわがままを言ってるみたいじゃないか。


「気をつけてな」

「「気をつけて」」

ばあちゃんと凛、嫁が言ってくれた。

あの嫁が気をつけてって・・なるほど、優に言ったのか。

当然だな。

颯は奥で金づちを振り下ろす練習をしているみたいだ。

「行ってきます」

「行ってきまーす」

俺と優は家の外へ出た。

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